中国人客に伝わる中国語講座1-中国人が使う漢字は「簡体字」と「繁体字」どっち？

更新日：2019年9月25日

kouza1

いつの間にか、国際的な国になってしまったニッポン。.
あなたが働くお店にも多くの外国人のお客様が訪れていると思います。

中でも、中国人の数が増えましたよね。
団体客でのイメージが強い中国人ですが、最近はFITと呼ばれる個人旅行者(家族連れの旅行者)が、すごい勢いで増えています。

日本を旅行する中国人は、富裕層の人が多く、購買意欲がとても強いのが特徴です。
ぜひとも、彼らに日本の製品やサービスを売り込みたいですよね。

そんな中国人を攻略するには、こちらであらかじめ彼らを理解する必要があります。
今回は、中国人がどんな言葉を使っているのか？
詳しくご説明したいと思います。
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中国人はどんな中国語を話しているの？

現在日本に訪れている中国人は、中国大陸から来ている方達です。
中国大陸では、中国語のことを「漢語＝汉语」と呼びます。

中国は広く、地域が違えば、話す言葉も違います。
元々は同じ「漢語」でも、その地域によって方言化していて、他の地域の人にはわかりづらいのです。
そこで国内全土で通用する共通語として「普通话(プートンフォア)」が普及され、現在、主に使われているのです。

台湾では、「台灣國語」が使われていて、中国で使われている「普通话」と共通したところが多く、中国人と台湾人とで話すことができます。
中国人と台湾人では、使用する漢字が簡体字と繁体字で分かれていますが、基本的な発音は同じです。

また、台湾人の中国語は、中国南部のなまりとよく似ていて、そり舌をあまり使いません。
中国語特有の舌を丸めて発音をする発声がとても弱いので、そり舌音が聞き取りにくいのが特徴です。

香港では、主に「広東語」が使われていて、「普通话」とは全く違います。
しかし、そこは陸続きな地域なので、「普通话」を話せる人も少なくありません。

このように住む地域で、話される中国語はかなり変わってきます。
本場にいる中国人・台湾人・香港人はみな現地の言葉と共通語をうまく使い分けながら生活しているのです。

中国では、現在「簡体字」と呼ばれる漢字の字形が簡略化された字が使われています。
特徴として、画数が少なく簡単に書けるようになっています。

日本も漢字を使用する国ですが、日本語の常用漢字は、簡体字ほど簡略化されていないので、初めて簡体字を見る方は抵抗を感じるのではないでしょうか。
画数が少ないので簡単に書けて、憶えやすいですが、簡略されすぎて、逆に読解しにくいことがあります。

逆に台湾や香港では、簡略化されていない「繁体字」が使われています。
繁体字は画数が多く、日本人でも読める漢字が多いと思います。

繁体字の特徴として、画数が多く、憶えにくいのが難点です。
台湾人や香港人は、伝統的な漢字である繁体字を使用していることに誇りを感じているので、これからも繁体字は使われていくことでしょう。

しかし、近頃は中国で作られたサイトやアプリを使用する若者が、台湾や香港で増えていることから、若い世代は繁体字と簡体字を器用に使い分けている新世代と言えるでしょう。

このように現在、中華圏で主に使われている「普通话」を学習して使用することが一番効率が良いと思います。中国人はもちろん、台湾や香港の方とのコミュニケーションでも問題なく使えます。

文字に関しては、「簡体字」を勉強することが一番効率が良いでしょう。
「簡体字」は中国人の方との文字のやりとりができますし、台湾・香港の方でも読める方がとても多いので、とても使い勝手が良い文字と言えるでしょう。
広告やポップ、注意書きなどは「簡体字」で書くことをオススメします。

伝わる中国語の鉄板ポイント
●中国語会話は、中国・台湾・香港人が理解できる「普通话」を勉強する
●中国語表記は、中国・台湾・香港人が読める「簡体字」を勉強する

このサイトでは、「普通话」と「簡体字」を中心に構成されていますので、中国や台湾、香港またはその他の中華圏のお客様とのコミュニケーションで使えるようになっています。